第九話 債務奴隷解放計画ある飴玉で変装した15歳ルナと15歳マルコとルナのポケットに入っているチビハンバーガーロボは情報収集のためあるカフェにいた。カフェといったらこじゃれた感じでいいと思うが、ここは辺境の地。屈強なオス竜がいた。柄が悪そうであった。ジャパニーズマフィア、もしくは欧米版ヤクザのような感じだった。 ルナ「ここで大丈夫なの?。」 マルコ「しょうがねえだろ。あのロボが言うとおり、民家で質問はたぶん無理だ。だから、ここのほうがいいってことよ。それに案外よさそうな人たちだぞ。」 ルナ「そうかなあ・・・。」 確かに、怖い空間だった。しかし、ロボが言うには辺境地帯は比較的治安が悪い。そのため、軍隊が駐留している。こいつらは兵士だ。兵士は心身ともに鍛え上げられているから大丈夫ということだった。ルナは前文の治安が悪いに疑問を持ったが、ここは辺境でも大都市。運河もあるところなのでたぶん大丈夫となだめていた。 店主「お客さん。何にするかね。」 ルナ「私はお茶でいいです。」 マルコ「おれさまはオレンジジュースだな。」 そのとき、周りの客がにらんだ。マルコの口の利き方が悪かったようだ。 客A「おいおい、貴様。お前は新米だろ。その口の利き方は何だ。殺すぞ、クソチビが・・・。」 店主「やめなさい。私はかまいませんよ。それにここではけんか禁止です。この者たちは旅人なのです。旅人は優遇するようにと中央から命令が来ているではないか。」 客A「いやいや、その命令は破棄されたぜ。中央から新しい命令が来てな。旅人を拷問にかけてもよいというものがきたわけよ。馬鹿なテロリストが旅人に成りすましているようでな。」 店主「やめなさいといっているでしょう。私の店では厳禁です。あなたたちは・・・。」 そういうと客Aは店主を殴った。マルコはすかさず店主を守った。 マルコ「やめろ!!。お前のやっていることはいけないことだぞ。」 客A「うるせえ、ボケナスが。ガキもしね。」 マルコ「ヒートアックス。」 客は剣を振りかざしたので、マルコはそれを防いだ。そうして斧の持つほうで腹を殴った。大男は気絶した。それを見た客Aの手下は大男を担ぎ、逃げていった。店は喝采だった。 店主「ありがとう。君たちのおかげで助かったよ。あいつらはここのギャングだからね。少しは落ち着くだろう。今日はサービスだ。サラマンダー酒を・・・おっと君たちは未成年か。じゃあ、オレンジジュースを持っていきな。」 ルナ「あの・・・。中央のテロ事件について知っていることがあったら教えてください。」 店主「君はなんと言う名前だね。この斧の子とカップルかな?。」 ルナ「わたしはセレーネといいます。こっちはアックスです。」 店主「そうか。気骨のあるお方だ。そうだな~。あまりこちらには情報は流れてない。たぶん国家機密だからね。でもテログループはいまは逃走中。早くつかまってほしいものだよ。君たちならできるかもね。」 ルナ「そうですね。」 そういうと、ロボが出て行こうといったのでお礼を言って出た。すぐに走り、街の角に潜めた。そのとき、ビラを発見した。 ルナ「これはなに・・・。」 拾ってみてみたら、こう書いてあった。 なかまへ ぼくたちはつかまった。いまはどれいだ。助けてくれ。 レストランふたばていにいまいる ふしぎばなより マルコ「うわー。どうすんだよ。」 ルナ「まず行ってみましょう。」 そうして、レストラン二葉亭があった。一見何の変哲のないところだった。入ってみたら大きいところだった。 ???「いらっしゃいませ。」 そうして席につれられた。このウェイターだんはふつうだった。ただ、少しごつくていかつい男だった。 ???「ごゆっくりどうぞ。」 そういうと厨房へ戻っていった。 ルナ「普通のところね・・・」 そういった直後、皿を割る音が聞こえた。 ???「またお前か。何度割ったら気がすむんだ。この皿代もきっちり払ってもらうからな。」 ???「そんなあ。すいません。」 ???「すいませんですむならサツいらねえよ。」 ルナたちは怒号の聞こえるところへ近づいた。すると・・・ ???「ルナ、マルコ。元気だった。」 ルナ・マルコ「フシギバナ!!。」 ???「貴様ら知り合いか。」 そう言われて、はいといったので、部屋に入らされた。 ???「俺は番頭のガイアだ。お前ら犯罪者だろ。」 ルナ「え・・・。ちがいますよ。私たちは何もしてません。」 ガイア「そうかあ・・・。ニュースでやってたんだがなあ。まあこいつらを警察に渡すわけにも行かないんだ。こいつら無銭飲食したたから債務奴隷で働かせているわけだからな。」 ルナ「そうなんですか。額はどれくらいで・・・。」 ガイア「ウ~ん、ざっと100万ドラコ。こいつら見境なしに飯食ったからな。これじゃあ、5年はかかるな。」 ルナ「そんなあ~。私からのお願いです。借金は後で返しますから。解放させてあげてください。」 ガイア「無理だな。借金払うか務所かどっちかだな。こいつらはまともでここで働くといったから働かせたまでよ。それともお前が今ここで返してくれるか。」 ルナ「そんな大金持ってません・・・。」 ガイア「そうか。じゃあ無理だな。まあこいつらと話だけさせてやる。」 そういうとガイアさんは出て行った。 フシギバナ「ありがとう。でも、僕たちは最後までがんばるよ。」 リザードン「ああ。こういうのは慣れてるし。」 カメックス「修行のうち。」 ルナとマルコは呆然といていた。 フシギバナ「そうだ。確か明日あたりに開かれる大会があるんだっけ。賞金は100万。でも、僕たち弱いから無理なんだ。それに顔わかってるしね。それにしても、君たちどうしておとなぽくなってるの。」 ルナ「それはね。魔法薬のおかげ。これで体を大きくしてるの。」 フシギバナ「そうか。じゃあでてほしい。大会で優勝して借金代わりに払ってよ。お願い。」 そう言ったとことであの男が帰ってきた。 ガイア「面会終わり。お前らは今日はここで泊めてやる。無料でいいぜ。大会がんばれよ。」 ルナとマルコは部屋に入った。そして、必ず優勝するぞと誓うのだった。 |